話題の『お金2.0』を読みました。
めまぐるしく変わりゆく「お金(経済)」の仕組みになかなかついていけずにいましたが、なるほど今こんな感じなのね、と、経済のド素人にもわかりやすくまとまっていて、なかなか興味深く読めました。
最後の方の、近い将来を予想した章なんかは、まるでSF小説を読んでいるようでしたが、十分ありえるというか、既にそうなりかけている現実の話なのでしょう。まあ、たった100年前の視点にさかのぼって見れば、「現在」だって十分にSFなわけだから、冷静に考えれば別に驚くことでもないのでしょうね。ちょっとワクワクします。
さて、この本の著者は、近い将来「価値主義」の時代が来て、さらにベーシックインカム(生活コストが下がるという実質上のベーシックインカムも含む)が充実する可能性もおおいにあり、「お金」は相対的な価値を失っていくだろうと予想しています。
いまは、「お金」の相対的な価値は非常に高いので、それに振り回された世の中ですよね。お金を稼ぐために優良企業に就職すること、そのために優秀な大学に行くこと、年収のいい夫を見つけること、に血眼になる人が大勢います。
「お金」の相対的な価値が下がるということは、それらがあまり意味のないことになるということです。
そうなると「婚活2.0」もやはり、「価値主義」の時代となるのでしょうか!?ちなみに、ここでの価値主義とは、有用性のみに価値を見出すのではなく、人間の内面的な価値や、社会的な価値をも重要視する考え方です。「年収」や「学歴」はプロフィールから追いやられ、一人ひとりの人間性や考え方、日頃の行いなどがより注目されるようになるのでしょうか!?
もしそうなったときに慌てないよう、付録(肩書や年収)ではなく本体(自分自身)に磨きをかけておかなくちゃですね!