東日本大震災後の自粛ムードに対しては、賛否両論繰り広げられてはいますが、カゼミチもしばらくの間、ブログと、新規営業のお電話をお休みしていました。
カゼミチは、みなさまの幸せのきっかけをおつくりするサービス業です。
自粛に対する否定意見もありましたが、一方で、「こんなときに不謹慎だ」と感じる方がいる以上、不必要に誰かを不快にすることはしたくないと思い、お休みを決定しました。
カゼミチのスタッフやその家族で、直接の被害を被った者はおりませんでしたが、それぞれが心に大きな影響を受け、接客や業務をひたむきにこなしながらも、正直なところ、ペースを取り戻すのに時間がかかりました。
皆で話し込むこと、考え込むこと、思わず涙が出てしまうことが度々ある一ヶ月でもありました。
そんなことも実は、お休みをさせていただいていた理由のひとつでもあります。
私個人も、本当に色々なことを考えさせられました。
モノが不足したり、それを奪い合う姿があらわになる中で、今まで「モノ」や「所有すること」に縛られたくないと思っていたこと自体が、いかにモノに溢れた現代の裕福さを物語っていたかと感じたり。
それぞれの形で微力ながらも支援に参加しましたが、それでも、これでいいのか、不足なのではないかと考えたり。
価値観や生き方そのものを再考させられたわけですが、これは生きている以上今後もずっと考えさせられるのだろうと思います。
こんなことを書くのはそれこそ不謹慎なのかもしれませんが、実は成長もありました。
この間(かん)のカウンセラーミーティングは、いつもにまして、細やかで、なによりも「心」を重視するものでした。
それぞれスタッフが、今まで良かれと思って行ってきたことや発言してきたことで、実は相手を困らせていることがあったのではないか、というような、会員さんの心の深部の深部まで考えた意見が具体的にたくさん出ました。
因果関係はわかりませんが、人の気持ちを深く考えることが、皆を少し優しく繊細にしたのかもしれません。
優しさや繊細さは失わず、しかし同時に明るく前向きに、これからも心を込めた接客をしてきたいと思っています。
全てを通常業務に戻すとともに、ブログも再開して行く予定です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。