「とにもかくにも結婚せよ」!?

私には、とても若くして子供を持った友人も多くいれば、40歳を過ぎていたりと一般的にはギリギリと言われる年齢で子供を持った友人も同じように多くいます。
彼女たちは、子供のいない私に対し口を揃えて、「とりあえず子供は持った方がいいよ」と言います。

子育ての仕方に悩む友人、4児をもうけとても忙しくて自分の時間なんて全く無さそうな友人、中には障害を抱えた子供を持つ友人もいて、皆それぞれ苦労や悩みを抱えており、慣れない私にはとても大変そうに見えるのに、「子供は持った方がいい」と、皆そう言うんです。

彼女たちがそう言う理由をざっくりまとめてみると、「子供ほど大事なモノは他に無く、そんなモノの存在を知ったということが幸せそのものであり、その経験が自分自身を大きく成長させ、人生観も大きく変わる」とった感じだと思います。

人間的に成長できるという意味では、結婚そのものにも同じことが言えるのではないかな、と思うのですがどうでしょう?
私自身子供を持った経験が無いので、お母さんお父さんたちには「全然レベルが違う」と言われてしまうかもしれませんが。

恋愛期間は、ただ楽しくて浮かれているだけでいいし、気に入らないことやつまらないことがあったら、ぷいっとそっぽを向くことも距離をおくこともできる、つまり結構わがままでいることも可能です。
でも結婚となると、なんといっても共同生活をするわけだし、収入の確保やら家計の管理やら家事の分担やら子育ての方針やら、協力して解決しなくちゃいけないことがたくさんあって、浮かれているだけでは乗り越えられないことだらけでしょう。

確かに周りを見渡してみると、結婚経験のある人の方が往々にして、「協調性」だったり「忍耐力」だったり「常識」だったりといったモノを持ち合わせている気がしないでもありません。(もちろん例外も多くあります!)
これは、結婚という共同生活を通じて身につく部分でもあるのかもしれませんね。

そういう意味でも、結婚とは、ある意味人間を成長させてくれるものなのかもしれません。

哲学の世界で有名なソクラテスも、「とにもかくにも結婚せよ。 もし君が良い妻を得るならば、君は非常に幸福になるだろう。 もし君が悪い妻を持つならば哲学者となるだろう。 そしてそれは誰にとってもよいことなのだ。」と言っています。

ソクラテス像

さすがにちょっと皮肉が効きすぎているかもしれませんが、どう転んでも経験しておいた方がいいのが結婚、ということでしょうね。

ちなみにソクラテスの奥様は悪妻ということで有名なようで、彼は奥様に頭が上がらなかったそうです。数々の恐妻家エピソードが残っています。
あるときは、奥様が怒ってもソクラテスが動じないので、頭から水(尿という説も)を浴びせられました。でも彼はひょうひょうと「雷の後の雨はつきものだ」と言ったそうです。さすがは有名な哲学者、ただ浴びせられるだけで終わらないのですね。笑
「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」とか、「この人とうまくやっていけるようなら他の誰とでもうまくやっていける」などと言った、恐妻家の哲学者ならではの名言が残っています。

もちろんこれはとても極端な、それもどちらかと言えばあまり良くない方の例かもしれませんが、こんなにも結婚生活に苦労したであろうソクラテスが「とにもかくにも結婚せよ」と言っているのだから、考えさせられますよね。

子供に関しては、授かりものですし、年齢や経済状況や価値観にも左右されると思います。でも結婚は、いくつになってもできますよ!1回くらいしておかないと損かもしれませんね〜。

私もいい年なので、この先子供を持つことがあるのかどうかは、ソクラテスの決まり文句のとおり「神のみぞ知る」ところでしょう。笑