交際が始まったばかりの二人には、温度差が付き物です。Aさん(男性)はすでにBさん(女性)にぞっこんであるのに対し、BさんはこれからAさんをじっくり見定めていこうと思っている、というような温度差で、カウンセラーはこういうとき、Aさんが前のめりになりすぎないよう、釘を刺します。
「まだ結婚が決まったわけではないし、そもそもBさんはAさんに対して『好き』というほどの感情を持っていないので、物事を急ぎすぎないようにしましょう」
たしかに、一方の情熱にほだされて他方の気持ちが盛り上がった、という成婚事例は数多くあり、情熱的であることはもちろん大切なのですが、それも相手側に好意を受け入れる素地があればこそです。一方だけが熱すぎてもうまくいきません。
むしろBさんは、「Aさんの想いに応えられそうにない。交際を長引かせて落胆を大きくさせては申し訳ないので、早々にお断りしたいと思う」などと言い出したりしてしまいます。
こういう匙加減は本当に難しいものですが、それでも、電話やメールの頻度は過剰すぎないか、デート時に高価な物品をプレゼントしていないか、段階を踏まずに核心に迫る話をしていないか、といったチェックをすることで、ある程度は「行き過ぎ」に気づくことができます。
素晴らしい相手に出会ったと思ったら、努めてカウンセラーと密に連絡を取りましょう。双方の言い分を聞いているカウンセラーが、きっと上手に温度差を調整してくれるはずです。