お見合いといっても、あまり堅苦しく考える必要はなく、まずは40分間楽しく会話できればオーケーです、とカウンセラーは言いますが、言うは易しで、実際にそつなく歓談するのは難しいものです。
楽しい会話というのは、なによりも話し手と聞き手のバランスが大切なので、自分ばっかりがしゃべりすぎてしまう人、あるいは、無口すぎて取り付く島もない人は、お見合いで苦戦してしまいます。こういう人たちはどうしたらいいでしょうか。
過度のおしゃべりと過度の無口。一見すると両極端のようですが、「相手に関心がないように見える」という点では同じです。したがって、解決方法も同じです。カウンセラーは「お相手に質問しましょう」とアドバイスします。
人は、自分の好きなこと・夢中になっていることについて、他人から関心を持ってもらえば、素直にうれしく思い、喜んで話すものです。そこで、相手のプロフィール(とくに趣味欄)を見て質問することが重要になってくるわけです。
たとえば、相手の趣味が「旅行」なら、どこへ行ったか、どんなところだったか、これから行きたいところはどこか、というふうに、話を掘り下げたり広げたりします。相手が気持ちよく話している様子ならしめたものです。
楽しく会話しようとして、自分が面白い話をしなければ、と意気込む必要はありません。むしろ、自分は聞き役に回って、相手に気分よく話をしてもらおう、と思うくらいがちょうどいいのです。話し上手と言われる人たちはたいてい聞き上手です。