毎日、暑すぎる夏を感じていますが、カップルにとっては、デートプランがいろいろあって、楽しめる時期ですよね。
現在交際中のカップルにとって、 何かヒントになることは無いかと考えていて、ふと思ったことがあります。女性から、「とても良い人だし条件的にも文句なしなので、出来れば結婚したいと思うのですが、相手の気持ちや本音が良くわからない」と言う声をよく聞くなって。例えば、「あまり相手からの話し掛けが無いので、何を考えていて、どう思っているのか分らないし、本音も見えて来ないので、気持ちを決め難いんです」とか。
人に自分の気持ちを伝えることは、ごく普通のことで簡単なことのように思われますが、人によっては、とても苦手なことだったりすると思います。まして、相手が異性だった場合は、もっと困難だと感じる人もいらしゃるのではないかと思います。
そんな方の為に臨床心理士の平木典子さんが書かれていた「心が通じる伝え方」より“自分の気持ち”を大切に…をご紹介します。
『心が通じる伝え方をするには、まず自分の気持ちをつかむことが大切です。
「自分の気持ちなんか分かり切っている」と思うかもしれません。ただ、上手に伝えられなかったときをふり返ってみると、自分の言いたかったことがはっきりとつかめてなかったことに気づくことがありませんか。
実は、赤ん坊は言葉では表現できませんが、自分の気持ちを素直に表現します。お腹がすいたり、おしめが濡れてきもちが悪いとき、泣いてその気持ちを表現します。そんな赤ん坊も自分の訴えを受け止めてくれない親の態度や言動に何度も接すると、だんだん素直な自己表現をしなくなっていきます。
感情は、表現することで整理されていきます。
自分が思っていることは、他人に伝えることで明確になっていきます。また、相手に受け止めてもらえれば、自分の気持ちを肯定できるようにもなります。
普段から自己表現をしていないと、自分が何を思っているのか、どう感じているのかが、だんだん分らなくなっていきます。自分の気持ちが見えなくなると、伝えたいことがあいまいになり、人とのコミュニケーションが苦手になってしまうのです。
そこで、自分の気持ちを理解するための簡単なトレーニングをしてみましょう。やり方は簡単。あなたが今この瞬間、どんな気持ちを持っているのか、まず言葉に してみましょう。声に出して言ってみてもいいし、文字に書き出してみるのもいいでしょう。そして次に、「それだけですか?」という質問を自分自身に投げか けてみてください。すると、最初に出てきた気持ち以外にも、自分の中に潜んでいる気持ちが、あと一つ、二つ浮かび上がってきます。
例えば、どうしても納得出来ないことがあるときは「腹が立つ」という気持ちが先ず出てくるかもしれません。そこに「それだけですか?」と問いかけてみます。す ると、「悲しい」「ガッカリしている」などと言った感情が浮かび上がってくることでしょう。自分の気持ちについて「自問自答」していくと、揺れ動いている 感情や内に秘めた感情の中から、自分の根っこにあるものにピッタリ合う、素直な気持ちが見えるようになり、相手に伝えたいことが定まってきます。
コミュニケーションとは、自分の気持ちを基本にして、思いを伝え合うことです。気持ちを伝えるのが苦手な人の中には、「論理的な話し方」をトレーニングしている人もいるかもしれません。「論理」は時に、自分の感情を隠してしまいます。論理的に話すべきときでも、きちんと気持ちを伝えながら、仕事や頼みごとを してみましょう。
子供に「明日の朝は早いから寝なさい」と命令するより、「十分に眠れないと心配だからそろそろ寝たら?」と言うほうが通じるでしょう。
気持ちは、人々をつなぐコミュニケーションの鍵なのです。』
自分の気持ちを伝えるのが苦手な人は、日頃から自己表現をあまりせず、自分の感情を知らず知らずの内に抑える癖ができているのかも知れませんね。
思いあたる方は、今からでも遅くありません。トレーニングしてみましょう。そして、大切な相手に大切な言葉を伝えるその日までに…
まず、自分を理解してもらえるために、自分自身の気持ちを理解することから始めていきましょう。
私達、カゼミチのスタッフは、できる限りのお手伝いをしていきたいと思っています。一緒に頑張りましょう!!