よくある婚活失敗談として、こんなものがあります。
「おおぜいの中から相手を選べると思って、全国規模のネットワークを持つ結婚相談所に入会した。そこで、数百件のオファーを出したが、お見合いできたのはほんの数件で、あとは断りの返事ばかり。こちらが相手を選ぶように、相手もこちらを選ぶということを忘れていた。もう選ぶのに疲れた」
いい出会いを期待して入会したのに、これではがっかりですよね。
このような不幸の原因を追究すると、「仲介者の不在」に行き着きます。仲人、アドバイザー、カゼミチで言うところのカウンセラー、そのような仲介者がいないために起こる不幸と言えます。
どういうことでしょうか。
それを説明するために、仲介者がきちんと機能しているカゼミチの現場を見るところから始めましょう。紹介からお見合いまでの大まかな流れは、次のとおりです。
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≪AさんとBさんのマッチングの場合≫
カウンセラーはまず、AさんにBさんのプロフィールを紹介します。
「Bさんという方で、これこれこういう人です。いかがでしょうか。このBさんがオーケーなら、お見合いしてみようと思いますか」
Aさんからいい返事を得たら、カウンセラーはつぎに、BさんにAさんのプロフィールを紹介します。
「Aさんという方で、これこれこういう人です。いかがでしょうか。Aさんからはすでにオーケーをもらっているので、Bさんさえよければ、Aさんとのお見合いをお作りしますよ」
Bさんからいい返事を得たら、カウンセラーはお見合いをセッティングします。
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最初に紹介を受けるAさんに対しては、カウンセラーが厳選したお相手候補を紹介するため、確度の高い紹介となります。すなわち、カウンセラーが大いに脈ありと踏んだ紹介であるため、Aさんがオーケーを出したのちBさんが断るという事態は、あらかじめ可能なかぎり避けられています。
Bさんにいたっては、すでに相手側から承諾を得た紹介を受けるので、Bさん自身が断ることはあっても、断られることはありません。
[男性会員]⇔[カウンセラー]⇔[女性会員]
このカウンセラーを介した間接的なコンタクトこそ、お断りの応酬を減らす秘訣です。たんにカウンセラーが二人の相性を熟慮するというだけではありません。熱意と説得力をもって双方に紹介するからこそ、二人はお互いに会ってみようという気持ちになるのです。
口利き、というと政治家の口利きを連想させてあまり印象はよくありませんが、一般的な話として、もし重要な頼みごとを相手に通そうと思ったら、有力な第三者を介することは非常に効果的です。コンピュータマッチングなどにおける直接的なコンタクトは、この介在者がいないため、無駄撃ちの連続となるのです。
見方によっては、カウンセラーという存在が、男女双方のあいだに割って入るフィルターのように見えるかもしれません。ストレートなコンタクトが封じられて、しかるべき出会いが実現しないこともあるのでは、と思うかもしれません。
「こんな人と結婚できたらいいな」と夢を見るだけでいい、という人には、たしかに不満でしょう。
しかし、カゼミチに来る人たちは、あくまで現実的に結婚を考えています。現実的なパートナーを探し求めている人たちにとって発展可能性のある出会いは不可欠であり、その実現のために、口利きするカウンセラーの存在は絶対に必要、とカゼミチは考えます。